ガチャむらやⅡ、転がり拡がる思想

新たな何かに気づく(かもしれない)ガチャ?

硬貨を入れレバーを回すとカプセル入りの玩具が出てくる、カプセルトイ。通称「ガチャガチャ」は、子どもも大人も楽しめる装置です。そんなガチャを“アート”として楽しめる装置が岐阜へやってきました。

「ガチャむらやⅡ」。ガチャガチャ作家、中村悠一朗さんによるこの機械は、カプセルを手に入れるための通貨が独自に発行されます。その通貨とは、“人工知能”のマスターに出題される「問い」に、自分なりの考えを膨らませ「答え」を導き出すというもの。果てしないスケールの問いを、マスターとの対話を通じて思考し、答えに辿り着く過程はインスタレーションのような共創性がある上に、哲学的要素を感じられます。
そんなガチャむらやⅡのマスターこと“人間”中村悠一郎さんと、「会話」ができるイベントがおかってにて開催。普段はお客さんへ問いを投げかける中村さんに、参加者たちが問いを投げかけるという、新たな取り組みでした。参加者たちは、小さなカードに思い思いの問いを書き記し、カプセルに入れます。中村さんが岐阜へ訪れてから制作したという小さなガチャにそれらのカプセルを詰め、レバーを回し対話がスタート。
様々なカプセルが転がり問いが投げかけられる中、筆者の出した、「粋とは何か?」のカプセルが出てきました。悩む中村さん。出した答えは…。ガチャむらやⅡの内部にあるうねったパイプ。あれこそが粋だとの答えでした。粋はあらゆるところに潜んでおり、それをどう見つけていくかということに楽しさがある。参加者たちも、他にどんな粋があるかについて考え始めました。

他にも、「ガチャむらやⅠ」が元々存在していたのか?、宇宙の果てには何があるか?、髪型へのこだわりは?などなど、沢山の問いと答えが増えてきたところでイベントは終了。中村さんのゆるりとした空気感により、始終和やかな雰囲気でした。

“人工知能”のマスター、“人間”の中村悠一郎としての二面性を持つ中村さんにとって今回、マスターの服装で中村悠一郎として「会話」をすることはとても緊張するそう。「はやくガチャむらやⅡに入りたい…」とそわそわしていました。そう伺うと、より貴重なイベントであると感じます。

そんな中村さんのガチャむらやⅡが、今日11月15日から17日までの期間は、柳ヶ瀬のビッカフェにて展示されます。ガチャむらやは神出鬼没。岐阜へは初上陸です。この機会にぜひ、アートとしてのガチャで、思考体験を楽しんでください。
柳ヶ瀬商店街内
やながせ倉庫1F ビッカフェ

ガチャむらやⅡ展示

11月15日 17:00-22:00 夜カフェ日
11月16日 12:00-18:00
11月17日 12:00-18:00 サンビル開催日

○カフェでの1オーダーをお願いいたします
○ガチャ体験は何度でも無料です

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